新たな地殻変動データから推定される1703年元禄関東地震の断層モデル


Fault model of the 1703 Genoku Kanto Earthquake
( M 8.2) along the Sagami Trough deduced from renewed coseismic crustal deformation
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宍倉正展・遠田晋次・佐竹健治
Active Fault Research Center, AIST, Tsukuba, Japan

南関東を襲った1703年元禄関東地震(M8.2)は,1923年大正関東地震(M7.9)より大きかったようにみえるが,器械観測によるデータはない.我々は1703年の地震の震源断層を明らかにするため,古文書や海岸の地形,生物化石の分析から,地殻上下変動量や津波高を推定した.三浦半島や大磯海岸では1923年と同様に1-2m隆起したが,房総半島の地殻変動は全く異なっていた.房総半島は1923年地震の3倍の6m以上の隆起で北へ傾いた.津波高も,他の地域は1923年地震と同程度だったが,房総半島東岸だけ高かった.我々はこれらのデータを基に,断層A,B,Cから成る断層モデルを提案する.断層Aは1923年地震の震源と同じく,関東南西部の下で破壊したプレート間断層である.房総半島の大きい隆起と津波は断層B,Cの破壊によるものである.


Nakemura et al paper link

1923年大正関東地震および1703年元禄関東地震における地殻上下変動と1703年元禄関東地震の断層モデル.等変動線の間隔はメートル.1923年大正関東地震のデータはMiyabe(1931)に基づく.

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