GPSと水準測量データから推定されたフィリピン海プレート最北端部(中部日本)における地殻ブロックの運動


Crustal block kinematics and seismic potential of the northernmost Philippine Sea plate and Izu microplate, central Japan, inferred from GPS and leveling data
Journal of Geophysical Research, 112, doi:10.1029/2005JB004102, 2007
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西村 卓也1・鷺谷 威2・ロス スタイン3
(1) 国土地理院地理地殻活動研究センター
(2) 名古屋大学大学院環境学研究科
(3)アメリカ合衆国地質調査所,メンロパーク


本研究の目的は,伊豆―小笠原孤が日本孤の中央部に衝突している中部日本(首都圏を含む関東地方,東海地方の東部,伊豆諸島)において現在の地殻変動をGPS連続観測と水準測量データにより明らかにし,この地域の地殻ブロック構造と断層の歪蓄積速度の推定を行うことである.本研究の結果,この地域は4つの地殻ブロック(伊豆マイクロプレート,中央日本ブロック,太平洋プレート,フィリピン海プレート)として分割できることがわかった.1854年の安政東海地震の震源域である駿河トラフや1703年元禄関東地震,1923年大正関東地震の震源域である駿河トラフでは,ブロック間の断層が固着して歪の蓄積が続いている.伊豆半島東方沖には,伊豆マイクロプレートとフィリピン海プレート境界があり,年間約30mm/yrに相当する歪の蓄積が見られる.これらの断層は,潜在的に大地震の発生する可能性が高い場所であるといえる.一方,伊豆半島の付け根部分では,大きな歪みの蓄積は見られない.また,日本海溝から沈み込む太平洋プレートの境界においても,1938年にM7クラスの地震の群発活動があった茨城県沖の領域を除いて,大きな歪の蓄積は見られない.これらの領域では,比較的大地震発生の頻度は低いと考えられる.




断層における歪蓄積速度と4つの地殻ブロック(CJP, IMP, PHS, PAC)
participants
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