1923 年関東地震の地震後地殻変動メカニズムの推測


Inference of postseismic deformation mechanisms of the 1923 Kanto earthquake
J. Geophys. Res., 111, B05408, doi:10.1029/2005JB003901, 2006
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F. Pollitz 1 , M. Nyst 1 , T. Nishimura 2 and W. Thatcher 1,
(1) U.S. Geological Survey 345 Middlefield Rd., MS 977 Menlo Park, CA 94025 U.S.A.
(2) Geographical Survey Institute Geography and Crustal Dynamics Research Center Tsukuba, Japan



本論文は新しいデータと地震後地殻変動メカニズムに対する新しい着想を用いて東京地域の地震災害の再調査を行う。地震後地殻変動は地震に伴った莫大なストレスに対応するために地殻が再調整(リアジャストメント)するものである。地球の皮殻下奥深くでの熱くて可鍛性のある岩石がストレスに耐えられず流れるのが主な現象である。科学者はコンピューターモデルで理想的な材料特性を想定し物質がどうやって時間とともにゆるく変形するか予測することができる。このモデルは13年間かけて開発されており、同じアプリケーションのある他のコンピュータープログラムによって結果を確認されている。この論文に使用されている新しいデータはGeographical Survey Institute国土地理院から提供されている。この新しいデータは関東エリアの地震後地殻変動を理解を深めるためにとても重要である。

我々のグループは1923年関東大地震の後の地殻変動データを解析し、今までの地震後地殻変動に対する認識が誤っていたことを発見した。確かに日本の一部では地下深く流れるマントルが1923年の地震の後の地殻変動を影響しているが、それに加えてフィリピン海−日本プレートの浅い部分の滑りが観測された変形を説明するにおいて必要であることが判明した。

この結果はaseismic slip−無地震滑り−がどれだけあるのかによって変わってくる。滑り欠損といってseismic slip−地震を伴う滑り−だけでは1923年の地震以降の地殻変動全てを説明できないのだ。つまり無地震滑りがどれくらいあるかによって現在の地震のリスクが違ってくるのである。無地震滑り無しと仮定すると1923年以降の地震ポテンシャルは莫大なものになる。

これからの関東エリアの研究はプレート境界域のどこで非地震時地殻変動によるストレスが蓄積しているか検討することである。




Figure 1. Tectonic setting of Kanto and Tokai districts indicating major tectonic boundaries. PHS=Philippine Sea plate; PAC=Pacific plate; N.AMER=North American Plate; AMUR=Amurian plate; ISTL=Itoigawa-Shizuoka Tectonic Line.

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